渋沢栄一はオートミールを朝ごはんに食べていた!/グレーテルのかまど

2021年6月7日の「グレーテルのかまど」は、「渋沢栄一のオートミール」。

渋沢栄一(しぶさわ えいいち)は、2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で取り上げられ、2024年からは1万円札にも印刷される、近代日本の経済の基礎を築いた日本資本主義の父と言われる人です。

その人が、毎朝欠かさず、オートミールを食べていたとは。

海外生活をしたことから、気に入ったのでしょうか?




渋沢栄一が好んだオートミールの朝ごはん

渋沢栄一は、日に80人もの人と面会があるほどの多忙な一日の中、わずかなすき間時間に朝ご飯として、オートミールを食べていたと言います。
たっぷりの牛乳と砂糖をかけて。

今でこそ、健康食と人気のオートミールですが、100年以上も昔の渋沢栄一はどこでオートミールを知ったのでしょうか?
渋沢栄一は、慶応3年(1867年)に、幕臣としてパリで行われる万国博覧会に同行するために、渡仏し、その後ヨーロッパ各国を周りました。

横浜からフランスに渡る船内において、西洋の食文化に初めて出会った時の記述が「航西日記(こうせいにっき)」に残されています。
コーヒーやバターについて書かれており、見知らぬ食材に果敢に挑戦した様子がうかがえます。
もしかしたら、その時に、オートミールと出会ったのかもしれません。

『雨夜譚会談話筆記(うやたんかいだんわひっき』(渋沢栄一の回想を聞いてまとめたもの)によると、「何時の頃からかはっきりしないが、オートミールは大変旨いものだ。あっさりしていて、あれを食べないと食事をした様な気がしない」と語ったとあります。

栄養価が高く腹持ちもよいオートミールは、忙しい渋沢栄一にぴったりの食材だったのかもしれません。

また、個性が強くなくそのものの味わいがさっぱりとしていることも気に入っていたようです。

約500の企業、約600の教育機関・社会公共事業の支援等に関わったという渋沢栄一が、さまざまな料理に合わせてバリエーション豊かな食べ方のできるオートミールを好んで食べていたのは、何か共通するものがあったのかもしれませんね。



渋沢栄一の好きな食べ物

渋沢栄一は、「甘いものは好きで良く食べる」と語っていたとか。
お酒、タバコはあまり好まず、”甘党”だったようです。
そして、中でも飴が一番好きだったようです。

孫である、エッセイストの鮫島純子(さめじま すみこ)さんは、祖父である渋沢栄一に会いに行くと、「よく来られたね」と頭を撫でてくれて、決まって銀色の食籠(じきろう)に入った梅ぼし飴を一粒口の中に入れてくれたと話していました。

ご自身の一番好きなものを、孫たちに歓迎の気持ちとして与えたのでしょうか。

そして、食事では、芋と茄子とオートミールが好きだったようです。
渋沢栄一の三男である正雄氏は、大層父親を尊敬しており何においても父親の振る舞いを参考にしていたそうです。
正雄氏は朝食を、オートミール、トースト、ハムエッグにしていました。
これは父親である渋沢栄一が好んだ朝食だったのではないかと思われます。



オートミールとは何ですか?その食べ方は?

オートミールは、「oats(オーツ麦)」と「meal(食事)」の2つの言葉を合わせてできた言葉です。
オーツ麦(カラス麦、燕麦(えんばく))と言われる穀物を、押し潰したり、カットするなどして、硬い殻(から)を食べやすいようにして、乾燥させたものです。
オートミールは、日本の食卓では今まであまり馴染みのあるものではありませんでした。

しかし、今は健康志向の人に好まれて、身近な食材になってきました。

とても栄養価が高く、美容と健康に良い栄養を包含している食材だからです。

例えば、食物繊維は、玄米の約3倍も含まれていますし、オートミール200g程度で、1日に必要な鉄分の摂取が可能です。その他、カルシウムやビタミンB1なども豊富に含んでいます。

また、食べた時の血糖値の上昇が穏やかだったり、グルテンフリーのために、ダイエットにも良いのだとか。

オートミールは、美容と健康に良い食材ですが、美味しくいただくには、どのように食べるのが、良いのでしょうか?

おかゆや、リゾットにしたものは、旅行に行った時に食べてみたことはあるのですが、今ひとつ私の口には合いませんた。

クッキーや焼き菓子に焼き込んむなどは、よく見かけますよね。

そのほか、調べてみると、お肉がわりに使うこともできるのだとか。
シュウマイや、肉団子などに変身しているレシピもありました!

色々な調理の仕方があるんですね。



まとめ

オートミールが健康に良いとは聞いたことがありましたが、こんな偉人が好んで食べていたなんて、驚きました。

お腹にたまるし、低カロリーで栄養価が高く、手軽に調理できる(水分を含ませてふやかすだけでたべられる)など、味があまりないので、どんな味わいにも調理でする、など。
実益がいかようにもある食材としてのオートミール。

私も取り入れてみようかしら?



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