”壁画アートの力で、社会にわくわくを届けよう”という、OVER ALLs(オーバーオールズ)の赤澤岳人(あかざわたけと)と、山本勇気(やまもとゆうき)の挑戦が、今ホットです!
そんな彼らが、JRとタッグを組んで、山の手線全駅をアートで彩る、ライブペイントを実施しました!
30分で描きあげる山本勇気(やまもとゆうき)の力量と、描かれた壁画の躍動感と、温かなメッセージに取り係の人が足を止めて見入っていました!
2020年8月16日の「情熱大陸」でも彼らの活動が届けられました。
彼らはどんな人たちなのでしょう?
なぜ、壁画アートをしているのでしょうか?
OVER ALLs(オーバーオールズ)の赤澤と山本のプロフィール
オーバーオールズ (株式会社OVER ALLs(OVER ALLs Co., Ltd))は、2016年に東京・目黒にオープンしました。
赤澤 岳人が代表取締役社長、山本勇気が取締役副社長 / 画家を務め、壁画やオーダーアートの企画制作、アートアパレル企画・販売などを行っています。
企業理念が、”楽しんだって、いい”(Don’t be afraid to have fun)、そして、”僕たちは絵を描くだけの会社じゃない”(We are not just a drawing company)、「楽しい国、日本」という作品の完成を目指すアートカンパニーだと自らを名乗っています。
日本の閉そく感は、コロナの影響前からなのは、誰もが知っています。
バブル崩壊後、何度となく言われた「失われた〇年」という言葉。
これからの日本にはこれが必要だ!と言い切る彼らの大胆さに、小気味良さと、その本質をついた思想が、今、注目を浴びています!
代表取締役社長 赤澤 岳人 Akazawa Takato
1981年 京都生まれ
2011年 大手人材会社にて営業リーダー
「人材による事業承継」をテーマに社内ベンチャー起業
2016年3月 ポートレイトペイントカンパニー(アートユニット)設立
2016年4月 大阪にてアートイベント「the birthday」をプロデュース
2016年9月 株式会社OVER ALLs 設立
(出典: 株式会社OVER ALLs(OVER ALLs Co.,Ltd)オフィシャルサイト)
取締役副社長 / 画家 山本 勇気 Yamamoto Yuki
肖像画、ポートレイトペイントを専門とするアーティスト。
彼の絵が時に語り部となり「人と人」を繋いでいく。
2000年 美術大学を中退
2006年 建築パース教育の第一人者、宮後浩に師事。手描きパース(建築完成予想図)制作者と
してフリーで活躍
2010年 JARA大賞公募展 建築パース国際コンペティション大賞受賞
2013年 人物のスケッチをライフワークとする
2016年 株式会社OVER ALLs 設立
2019年 ART BATTLE JAPAN 2018王者(出典: 株式会社OVER ALLs(OVER ALLs Co.,Ltd)オフィシャルサイト)
OVER ALLs(オーバーオールズ)”山の手線全駅をアートで彩る、ライブペイント”『ART LOOP TOKYO』
OVER ALLsは、JR東日本と、山手線をアートで埋め尽くそうという『ART LOOP TOKYO』を企画し、11月16日から開始しました。
彼らの、「壁画アートで、”楽しい国日本”」を!という意図と、JR東日本の「コロナ禍、普段利用している駅から、元気を発信したい」がマッチして、今回の企画に至ったとのこと。
各駅で壁画アートのゲリラライブペイントを実施しました。
1駅、わずか30分で、ひとつの絵を描き切る姿に、道行く人たちが足を止めていました。
アーティスト山本は、「これまであった当たり前の日常シーンを切り取って、その大切さとか、小さな幸せを絵にしたかった」とコメントしていました。
誰もが感じたことのある想いが温かな色合いで、郷愁を感じるように描かれていました。
OVER ALLs(オーバーオールズ)赤澤は、「山手線の駅が壁画だらけに全駅がなったら、それだけで1つの観光地になるし、世界中から、山手線が『ART LOOP TOKYO』って呼ばれたら、すごくステキだと思う」と語っていました。
世界の多くのエリアが、アートにより観桜スポットとして生まれ変わっている事例はあります。
ドイツのベルリンの壁や、アメリカのブッシュウィックなどは、最たる例ですね。
OVER ALLs(オーバーオールズ)の”壁画アートで日本を変える!”という試みは、あらゆるところで開始していて、目が離せません!
ほかの活動も、この後に続くので、見てみて!
OVER ALLs(オーバーオールズ) 新橋駅の壁画アート『“MAKE WORK FUN‼”@Shimbashi St.~「サラリーマンの聖地」新橋駅から毎日の仕事を面白く~』
OVER ALLs(オーバーオールズ)は、2020年7月30日の新橋駅北側の催事スペースに、壁画アートを描いています。
この壁画アートは、1年間で4回描き変わるそうです。
季節が変わるころに、絵が変わるということですね。
この試みは、新橋開発プロジェクトを企画している株式会社JR東日本リテールネットから、新橋駅に新しく生まれる催事スペースの壁画の依頼を受けてコラボしたものです。
この企画から、公開までの様子は、2020年8月16日の「情熱大陸」で取り上げられていました。
“働くサラリーマンへのエールを!”、ここで立ち止まりたくなるような、そこに寄りたくなるような仕掛けになる壁画を描いて欲しい、というJR東日本からの要望に応えるために、デザイン企画の話し合いは、数回に渡って行われました。
結果、「そうそう、自分もそういう想いをした」と、新橋駅を利用する人たちが共感し、アートを見ながら、「ちょっといっぱい飲んで帰ろうか」と思えるような場所には、“子どもの頃、誰もが抱いた大人への憧れ”をストレートに表現した壁画が一番良いと、オーバーオールズの提案の方向で進めることに決定しました。
タイトな日程で、5日間で、壁画アートを仕上げないといけません。
山本が、ラフスケッチを書き上げたのは、現場で書き始める直前でした。
2020年7月30日、新橋駅北側の催事スペースの誕生とともに、壁画がお披露目されました。
オーバーオールズの山本と赤澤の狙いは、当たりました!
催事スペースを訪れた2人連れの女性は、口々に言っていました。
「身近に感じます。自分たちにもあるひとコマが描かれているから」
「お母さんのハイヒールを履いてみたなぁ、って言うシーンが思い出されました」
乗降客はもちろん、行き交う人々の郷愁をくすぐる光景が、壁一面を埋めています。
描かれた子どもたちの姿に、かつての自分を探し、遠い日の記憶とともに、その時の気持ちを思い出す人も多いでしょう。
“サラリーマンの聖地”と言われる新橋に現れたこの壁画アートが、疲れや夢を見失ってぼやくサラリーマンに、今まさに、子どもの頃に憧れた大人になって、自分が颯爽と家族や社会のために働いているという、達成感や充実感を取り戻す原動力として、見た人の心の内側を揺さぶるのではないかと思えてなりません。
新橋駅の北改札の外地上1階(銀座線乗り場側)にあるこの壁画、見に行ってきました!
子どもの頃、大人の真似をして、ちょっと得意になったワクワク感が、子どもの表情や姿にありありと表現されています。
そして、子どもの頃の姿と大人になってからの姿が重なるように表現されていて、どちらも、今現在に真剣に取り組み、未来に向かって指さして進んでいる、夢いっぱいのパワフルな壁画を前に、ずっと見ていたい気持ちになりました。
誰かと一緒にいけば、「そういえばこんなことが・・・」ときっと話しが弾むことでしょう。
写真も撮りましたが、その感動や想いは、とても画像には入りきらないと思いました。
オーバーオールズのオフィシャルサイトに、このプロジェクトへの想いが掲載されています。
パワフルな言葉が心に響きます!
この壁画アートは、1年間で4回描き変わるそうです。
次はどんなアートが見られるのか、本当に楽しみです!!
『HOME』
幼い頃のヒーローは、
お家にいるパパとママ
ブカブカのパパの革靴
ピカピカのママの口紅
僕らはみんな
昔なりたかったヒーローになれている
新橋駅のホームは
今日もヒーローで溢れている働く母の真似をして塗ったリップクリーム。
働く父の真似をして羽織ったジャケット。
少女が作文の発表をする頃、彼女はプレゼンに挑む。
僕たちは、いつも夢の中でヒーローになっている。
憧れのビールは、いつしか飲めるようになっていた。「出発進行!」
僕は、あの日憧れた”大人”になれた。
毎日電車に揺られ、訪問先を飛び回り、全力で走る。「働く」の原動力は、どの時代も家族や大切な人の存在です。
この壁画を通じて、自宅で待つ我が子を思い浮かべる方もいれば、
働く両親の真似っこをしていた幼き自分を思い出す方もいるでしょう。
アートの捉え方に正解はありません。
「働く人はかっこいい。」 全てのビジネスパーソンを肯定するメッセージを込めました。(出典:株式会社OVER ALLs(OVER ALLs Co.,Ltd)オフィシャルサイト)
OVER ALLs(オーバーオールズ)の双葉町(福島県)プロジェクト
9年前、東日本大震災による原発事故で、帰還困難地区となった福島県、双葉町は、2020年3月に規制の一部が解除されました。
そんな双葉町に、復興に向けた狼煙(のろし)として壁画を描いて欲しいと、赤澤の知り合いであり、かつてこの地で居酒屋を経営していた高崎丈が依頼をしてきました。
高崎丈
福島県双葉町出身
福島県・双葉町駅からすぐのご両親が経営する洋食店「キッチンたかさき」のすぐそばで、居酒屋「JOE’SMAN」を開業するも、1年半後、東日本大震災に見舞われ地元を離れることになった。
現在、東京都世田谷区太子堂にて「JOE‘SMAN2号」を経営中。
赤澤は、言います。
「震災や原発の事をアートにするのは、違うと思っています。それを踏まえながら、もっと未来に向けて描きたい」
赤澤と山本は、“現地でしか見ることのできない壁画には、きっと人集める力がある”、と言います
海外には、Arts District (アーツ・ディストリクト) というエリアがあり、アーティストが、倉庫や工場といった街中に壁画を描くことで、観光客が増え、様々なお店ができていきます。
オーバーオールズは、日本でもアートを通じて町の再生に悩む地域をArts Districtのように生まれ変わらせていきたいという想いを持っているのです。
双葉町は、誰でも自由に入れるようになっていますが、住む人はまだ戻ってはいません。
JR双葉駅前にかつてあった、「キッチンたかさき」(高崎丈の父親が経営)と「JOE’S MAN」(高崎丈が経営)の場所にあった塀に、オーバーオールズが描こうと決めたのは、店の再開を願う高崎丈の“左手”。
JRの駅から降りてきた人に、復興を願う高崎丈の、「ここから始めるんだ!」という決意と想いをメッセージとして発信し、「ここに帰ってきていいんだよ。ここがみんなの場所だよね」と伝える“左手”のメッセージアート。
高崎丈に実際にポーズをとってもらってリアルに描き、「Here we go」という決意表明を文字で表現しています。
昼から書き始めた作品が仕上がったのは夜9時過ぎでした。
オーバーオールズは言います。
「何もなくなってしまった町をゼロから再生する、作りあげていくのに、アートは強いメッセージ性を持つと思う。理想を言えば、町がアートで溢れていたら嬉しいなと思う」
高崎丈は、復興の狼煙(のろし)を自らあげようと思ったきっかけを、こう語っています。
「実は、一昨年、長男が双葉町に帰ってみたいと言ったんですよ」
震災時に1、2歳だった息子に、当時の記憶があるわけではないが、お墓参りにいきたいと言ってくれたのだとか。
高崎は、そもそも子どもが双葉町に帰りたいなんていうことを思ってもみなかったといいます。
しかし、息子の言葉に、双葉町に生まれたことを肯定してもらいたい、自分が生れた町が、良い町だと言って貰えるように変わっていて欲しい、と思ったと言います。
過去を変えるためには、誰かがアクションをしなければという想いから、赤澤に相談をしたとのことでした。
高崎は、双葉町がアートをきっかけに再生したら、本当にかっこいいし、おもしろいと期待をよせています。
赤澤は、いつか、町を自分たちのアートで盛り上げたいと思っています。
来春の頃に、「壁画だらけの双葉」としてお祭りをして人を集め、これを繰り返していけば、いずれ定住する人が出てきて、町の活性化に繋がればと考えているのです。
ただ、絵を描いて「かっこいい」で終わりじゃない。
アートによって、人が「感じる」。
そして、経済が「動く」。
ここまで出来て初めて、「アートの完成」だと考えているのです。
アートの力を知るオーバーオールズならではの哲学ですね。
壁画という、現地にいかないと体感できないものに、わくわくや、ドキドキという、数値では測れないものを中心にして町おこしをすると、オーバーオールズは宣言しています!
純粋にわくわくとドキドキだけを追い求めれば、負の要素なんて本当は現れないのかもしれません。
わくわくや、ドキドキのパワーを充分に発揮できるように協力すれば、そこに立ち現れるものを私も見ることができるのでは、と期待が湧きます。
そうすることで、自分がずっと、わくわくとドキドキの中に居ることができるとしたら、ステキなことだと思いませんか?
(参考:OVER ALLS TV 00021「福島県・双葉町」~帰還困難区域に描いたアートについて)
OVER ALLs(オーバーオールズ)山本のアートの評価
山本勇気は、1980年兵庫の生まれ。京都の美術大学を出た後、建築の完成予想図を書くパース作家時代、かなりの売れっ子だったそうです。
また、複数のアーティストが一斉に制限時間内でライブペイントを行い、そのパフォーマンスを競うNY発のライブアートイベント「アートバトルジャパン2018年」で優勝した実力者でもあります。
山本のアートには、見る人に、絵から物事を体験させるような、独特の躍動感というか表現力があるように思います。
東京ラフォーレ原宿で行われた、新作スニーカーの展示販売会で、イラスト制作のプロセスをそのままお客に見せる演出で、山本が、商品が持つ躍動感あふれるイメージを、ライブで素早くキャンパスに描いていました。
その絵から、見る人が、軽い履き心地や、足にフィットする伸びのある素材感までも、まるで履いているかのように感じることができるのです。
イラスト制作のプロセスを見ていたお客からも、「風を感じるよね」「表現するっていいね」とその腕前に感嘆の声があがっていました。
山本がスピーディーに描いていく筆先に、見る方も注目しているうちに、すごい!という気持ちを長々と言葉にするのは、何か感動をそのまま伝えられなくて、不似合いに感じてしまいます。
山本のアートには、人物や人物の一部がよく取り入れられて、その生き生きした表情や動作に、心の動きが繊細に表現されていて、リアルよりもリアルに描かれているように感じられます。
人物画をずっと描いてきたのかと思えば、2人の子どもを持つ父親になり、我が子を描く楽しさに目覚めたことから、人物を描くことに、のめり込んだといいます。
毎日、子どもの絵を何十枚も書いて、やっぱり人を描くっていいなぁ、と思ったとか。
描くことはよく見ることで、子どもの表情や動きなどの不思議さのようなものを書き留めておきたいと続けているうちに、人前で人を書いたり、色々なものを描き始めたりしたのだそうです。
情熱大陸では、沖縄にある情報通信サービス会社コールセンターから依頼された山本の仕事ぶりが映しだされていました。
山本は、顧客に対応するコールセンターの壁一面をキャンパスに、企業の20年の歴史や、請け負っているプロジェクト、そこで働く人々の姿を書き込んでいきます。
毎日の仕事の中で、お客さまのサポートや、クレーム対応など、色々なことに対応する人をキャンパスに表現したい、と山本はいいます。
下書きなど一切しません。
全体像から細部まで、スマホに記録したスケッチを確かめながら、作業をどんどんと進めます。
制作から4日目。
「おはようございます」と出社した社員が目にした壁一面に広がるコールセンターで働く人々のアート。
「すごい、すごい」
壁の絵を見た社員が反応しています。
社員の単なる笑顔ではなくて、お客さまに安心を届けられたという安堵感のような表情が少しでも描けたら、“笑顔+何か”で、みなさんの仕事のモチベーションになるように、と山本はこのアートに込めた想いを語っていました。
この想いは、確かにここで働く人たちに伝わったのだと画面を見ていて思いました。
アートを見ていると何だか嬉しい。コールセンターで自分が日々頑張っていることが、つぶさに表現されている。見ていてくれている人がいたんだ。そして、応援されている。また、頑張ろう!と心からワクワクする。
日々このコールセンターで繰り返される仕事に、自身の想いが埋没してしまいそうになった時、このアートを見ることで、自身の想いを取り戻して、元気とパワーを貰えるのだろうな、と。
そんな力が山本の絵にはあると思います。
人の心の内側を震わすアート、リアルよりもリアルに響くアートの力、オーバーオールズの狙いを実現させる頂上に向かう階段が、現れてきているように感じます。
OVER ALLs(オーバーオールズ)赤澤が描く、アフターコロナの五感に訴えるアートなオフィス!
オーバーオールズの中心をなす仕事は、企業からの求めに応じるオフィスアート。
働く意欲を高める上で、ニーズは年々高まっていると言います。
赤澤は、今、コロナの影響で売り上げが落ちてきている企業は、何に投資をするのかをよく考えているといいます。
家族経営のある企業の社長の娘からは、こんな時期だからこそ創業からの歩みを絵にして飾り、励みにしたいと言う相談がありました。
日常が閉そく感を増す中、有形のものではなく、無形を形にして欲しいという依頼も増えてきているのだそうです。
“アートを通じて人々の生活に元気と潤いを!”、それが赤澤と山本のモットー。
壁画は1つの副産物で、見た人の笑顔や「ワォ!」という驚きが一番大事な作品だと言います。
赤澤が想いを語る、OVER ALLS TVで、興味深い発信がありました。
アフターコロナでは、働き方が大きく変わることによって、オフィスの意味合いが大きく変わるだろうと言っています。そして、そのオフィスには、壁画やアートが必須になるだろうと。
面白い!そして、これはそうなるな!と私も同感です。
動画を見られることをお勧めしますが、ここに概要を文字におこしてみました。
澤は、コロナの影響によって、リモートワークが常態化しつつある中、これからの会社には、出社前提のオフィスは必要がなくなるだろうと言います。
今までの出社前提のオフィスに必要なのは、常に、みなが安定して快適に働ける、いわば平均視聴率を確保できる環境でした。
しかしこれからは、たまにしかオフィスに出社しないため、出社した時にインパクトを与える瞬間視聴率が企業としては欲しいことになります。
社員みんなの心をわし掴みにするような、オフィスが求められると言うのです。
そして、そこに必要なのは、壁画やアート!!
例えていうなら、オフィスは教会のようになるのではないか、と赤澤は言います。
教会とは、普段信者に通うことを求めたりはしませんが、日曜になると地域の人が集い、礼拝が行われ、牧師の話を聞いて讃美歌を謳い、人々が交流し合う場です。
少々、宗教じみていて、抵抗のある人もいるかもしれませんが、これからのオフィスには、教会でいう、キリストの像やステンドグラスよろしく、壁画やアートが存在するようになるだろうと予測しています。
これからのオフィスは、社員が決まった日に集い、TOPの話を聞き、最近の会社の様子や仕事の進捗を語り合い、自分たちの仕事が社会にどう貢献しているのかを、互いににコミュニケーションして、これからの進む道を確認していく場になるだろうというのです。
壁画やアートには、社内をひとつにまとめる力があり、社外には、その会社が何を考えて、どんな社会を実現しようとしているのかを表現する装置になると言っています。
まさしく、ブランド戦略ですね。
今、各企業はロゴマークを持っていて、ロゴマークを見ることで、人は、「あーこれはこの会社のもの」と認識したり、自身が思うその会社のイメージを重ね合わせていたりします。
でも、会社のロゴマークを見ただけで、その会社が目指す企業理念やビジョンが分かる人なんて、ほとんどいません。そこに興味のある人たちだけが、各社のWEBサイトなどに文章であれこれと書かれたものを、読みにいくことになります。
赤澤は社外の人に、壁画やアートが与えるイメージをこう語っています。
パリのノートルダム寺院に行った時、自分はキリスト教徒ではないけれど、きれいなステンドグラスや彫刻などを観て、「わぁ、すごいね」と言って、その世界観を堪能しました。
そして、今の人ならきっと、画像などを撮ってSNSなどで、「こんなにすごかったよ」、ということをシェアし合ったりするでしょう。
これは、何か言葉で伝えるなどを超えていますよね。
まずは、その人の五感に訴え、どう感じるかはその人に任せるくらいの寛容さがあり、そして、その感動を伝播させるパワーを与えるくらいの衝撃を与えるものであることになります。
それが、壁画やアートなのです。
言葉を超え、良い、悪いもなくただ感動を伝えるツールになり得ると言っているのが、すごいな、と思いました。
そして、赤澤は、実際にアフターコロナになった時に、自分たちの仕事は、今までとは違った評価を貰うことになるだろうから、今から使命感を持って、進むべき方向に向かっていくことが大事だと語っています。
社会に対して、自身ができること全てに捧げて貢献する責任感や情熱、日本という国を愛する気持ちを感じます。
(参考:OVER ALLS TV 0006「アフターコロナのオフィス」)
まとめ
根拠がしっかりとあるわけでも、誰かが保証してくれるわけでもないのに、ただもう、心が言うままに“アートの力”を信じて突き進むオーバーオールズに、未来の社会が見えた気持ちがしました。
既に物が溢れて社会も経済も飽和状態の世界は、今までのやり方や考え方では、満足できなくなってきているのかもしれません、
これからは、感動を与えてなんぼ、の世界がやってくる!
彼らの進もうとする道は、これからみなが進んでいく道になるのかもしれません。
彼らのアートをもっと見たい!と思います。
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