2021年5月10日の「グレーテルのかまど」は、「田辺聖子のしんこ細工」。
田辺聖子は、1928年に大阪府大阪市生まれの小説家であり、随筆家です。
”しんこ細工”は、彼女の長編自叙伝の題名『しんこ細工の猿や雉』に登場します。
”しんこ細工”に、人生を重ね表現した田辺聖子。
”しんこ細工”とは、どんなお菓子なのでしょうか?
しんこ細工とは?/グレーテルのかまど
”しんこ細工”は、上新粉を水でこねて蒸した生地をついて、着色して、指やハサミを使って動物や鳥などの形に細工するものです。
【#グレーテルのかまど】
▽10日(月) 午後10:00〔Eテレ〕上新粉で作った生地を色付けし、動物や草花など、さまざまな形に作り上げたお菓子、#しんこ細工。
作家 #田辺聖子 さんがそこに重ね見た、自らの姿とは?#瀬戸康史 #キムラ緑子https://t.co/xyK2OVGdB0
— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) May 10, 2021
江戸時代には、大道芸や、縁日などで、細工を作る様子を観客がみて楽しんだのだそうです。
新粉餅に、ハサミで切れ込みが入れられ、指でちょっとひねってりして、そこから、あっという間に様々な形が生れる様子を、ずっと以前に見た記憶があります。
まるで、手品を見るような手さばきで、目が離せない魅力がありました。
細工物ではなく、さまざまな色の新粉生地のみが、板に載せた「ただ新粉」というものもあったのだそうです。
それを、子どもたちが、鬢付油(びんつけあぶら)を手になじませて、こねて、粘土のように、さまざまな形を作って遊んだといいます。
今でいう、子どもが誤って口にしても安全な粘土といったところでしょうか。
まとめ
ずっと昔に見たことのあった、粘土の細工が、”しんこ細工”という名であることを、初めて知りました。
色々な形が、ちょちょっとハサミを入れて、指で馴染ませるだけで、あっと言う間に生まれてるのを見ていた時のわくわく感が今もよみがえります。
手軽に家庭でもできる技でもありますね。
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