2020年11月9日の「グレーテルのかまど」は、「怪盗ルパンのメレンゲ」。
なんと!
「怪盗ルパン」の話には、メレンゲ菓子が、事件の伏線や登場人物の特徴を示すアイテムとなって幾度となく登場していることをご存知ですか?
短編「赤い絹のショール」では、小さなメレンゲのかけらが事件解決の鍵になり、「緑の目の令嬢」にも登場します。
メレンゲスイーツは、「怪盗ルパン」の作者モーリス・ルブランの故郷、フランス・ノルマンディー地方のルーアンの伝統菓子にもあるといいます。
作者モーリス・ルブランが、作品の中に織り込んだメレンゲスイーツには、どんな想い出があったのでしょうか?
グレーテルのかまど 怪盗ルパンの生みの親モーリス・ルブランのプロフィール
モーリス・マリー・エミール・ルブラン(Maurice Marie Émile Leblanc, 1864年12月11日- 1941年11月6日)は、フランスの小説家フランスです。
フランス・ノルマンディーの地方都市ルーアン市内で誕生しました。
フローベールやモーパッサンらに影響され、小説家を目指していました。
しかし、なかなか成功せず、長い不遇の時代の後、40歳の時、友人の「とびきり面白い冒険小説を」という依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が大評判となりました。
ルパンシリーズ最高傑作の「奇岩城」に登場するフランス・ノルマンディー地方の町、エトルタ。
モーリス・ルブランは、ルパンシリーズの人気が確立すると、エトルタに移り住みます。
エトルタの美しい風景や海岸を愛したモーリス・ルブランは、作品の舞台として度々登場させました。
以後「ルパン」シリーズは全54作品、国民の熱狂的支持により、作者の死まで書きつがれました。
後に、ルパンの作者として、レジヨン・ドヌール勲章を受章しています。
モーリス・ルブラン伝として、こんな本が2019年に出版されています。
「いやいやながらルパンを生み出した作家」モーリス・ルブラン伝 (日本語) 単行本 – 2019/9/26
ジャック・ドゥルワール (著), 小林佐江子 (翻訳)
グレーテルのかまど 怪盗ルパンが好んだ大麦糖と「メルヴェイユ」は、ノルマンディーのスイーツ
作者モーリス・ルブランの故郷、フランス・ノルマンディー地方のルーアンの伝統菓子のメレンゲスイーツに、「メルヴェイユ(merveilleux)」があります。
「メルヴェイユ(merveilleux)」とは、”素晴らしい・上品”などの意味を持つフランス語です。
フランスの北部では、200年以上も前から作られている伝統菓子です。
2段にかさねたメレンゲの上に、ホイップクリームをのせて、細かくきざんだチョコレートなどで包んだ、甘くて、軽いかわいらしいスイーツです。
名前が意味する通りのスイーツですね。
「メルヴェイユ」を口に入れると、ふわっと軽い食感で、口の中でたちまち泡のようにとけていきます。
これって、姿をあっと言う間に変化する、華麗な「怪盗ルパン」のようですね?
また、怪盗ルパンが、いつもポケットに入れていた「大麦糖」も、ノルマンディーの銘菓なのだそうです。
モーリス・ルブランは、ノルマンディーを愛していたんですね。
グレーテルのかまど 「怪盗ルパンのメレンゲ」を観て
怪盗ルパン、ロマンを感じますよね。
掴みどころがなく、でも、ヒーローである怪盗ルパンに出てくるスイーツは魅惑的なものでなくては!
メレンゲスイーツはぴったりですね!
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