くるみ餅は、堺市の名物!もっちもちのお餅に餡をからめて食べる室町時代に生まれた伝統菓子/グレーテルのかまど

2021年4月26日の「グレーテルのかまど」は、「片岡愛之助のくるみ餅」。

片岡愛之助さん(歌舞伎役者)は、堺市の生まれ。

小さい頃から食べている堺市の名物、「くるみ餅」にひときわ想い入れを持っているのだそうです。

くるみ餅、と聞くと、岩手?宮城?北海道?ほかにも様々な地域にもあるな、と思われる方もいるかと思いますが、今回は、大阪堺市のくるみ餅。

くるみ餅は、実は歴史ある伝統菓子なのです。
どんなお菓子なのでしょうか?



くるみ餅が堺市で生まれたのは何故?その由来と特徴は?/グレーテルのかまど

”くるみ餅”のルーツは古く、室町時代中期に遡(さかのぼ)ります。
当時、堺の町は、海外との貿易による品物が水揚げされる港として栄えていました。

ある和菓子屋さんが、明国から輸入されてきた大豆を塩味で味付けし、餅と合わせて、茶菓子を作ったのが、”くるみ餅”のルーツとされています。
異文化のものを合わせて食べる!きっと、当時は、めずらしい食べ物だったのでしょうね。

”くるみ餅”の名前の由来は、お餅を大豆の餡で絡めて食べるところからきています。

”くるみボタン”と同じですね。
”くるみボタン”は、ボタンを布でくるんでいるところから名付けられていますが、小さい頃、私は胡桃(くるみ)がボタンとしてついてるんだ、と思っていました。。。

同じ”くるみ餅”でも、ほかの地域では、実際に胡桃(くるみ)の粉をまぶした餅が、郷土菓子としてあったりします。
この”くるみ餅”は、胡桃(くるみ)の茶色い色をした餅ですが、堺市名物の”くるみ餅”は、緑色の餡が添えられているのが特徴です。

堺市の”くるみ餅”は、最初は塩味の餅だったようなのですが、その後、砂糖が伝わってきて、甘い”くるみ餅”になったと言います。

そして、明治時代になると、製氷技術が発達し、カキ氷と一緒に食べる「氷くるみ餅」が誕生しました。
時代とともに、食べ方や味が進化してきたんですね。



くるみ餅といえば、堺市の老舗「かん袋」が絶品!!/グレーテルのかまど

堺市の名物、”くるみ餅”が味わえるのは、老舗の「かん袋」です。

「かん袋」は、鎌倉時代末期の元徳元年(1329年)、「和泉屋」という称号で、餅店として創業しました。そして、5代目の和泉屋忠兵衛が、”くるみ餅”を生みだしたといいます。

「かん袋」という屋号は、なんと、太閤豊臣秀吉から賜ったのだとか。

文禄2年(1593年)、当時の主人・和泉屋徳左衛門が、秀吉の大坂城築城に多大な寄付をして、その褒美(ほうび)として、築城途中の大阪城に招かれた時のこと。

和泉屋徳左衛門は、瓦葺き作業が、重い瓦のために、なかなか捗らない(はかどらない)様子を見かねて、餅作りで鍛えた腕力を生かし、瓦を屋根の上に放り投げて手伝い始めました。

その様子を見た秀吉が、「かん袋*が散る様に似ている」と、その腕っぷしの強さを讃え、「かん袋」を商号にするようにと命じたのだそうです。
*「かん袋」・・・紙袋の意味です。

現在のご主人は、27代目。
伝来の味を守りながら、常に美味しさを追求し続けています。

このお店のメニューは、『くるみ餅』と、『氷くるみ餅』の2種類のみの潔さ!

『くるみ餅』は、グリーンのやわらかいグリーンの餡を、もっちもちの餅にからませて食べます。
『氷くるみ餅』は、”くるみ餅”の上に真っ白なかき氷が乗せられていて、氷を崩しながら、まぜて食べます。これは、夏だけでなく、オールシーズン大人気のメニューです。

「かん袋」は、阪堺線の寺地町駅で下車し、中の通りに入って徒歩3分くらいのとことにあります。

店内での飲食と、TAKE OUTができます。

『壺入り』にした”くるみ餅”もあり、3人前から販売されています。
お土産に喜ばれそうですね。

「かん袋」
住所  : 〒590-0964 大阪府堺市堺区新在家町東1-2-1
電話  : 0722331218
定休日 : 火、水曜日(祝日には営業致します)
休業日 : 4月29日(木)より5月5日(水)まで休まずに営業します。
代わりに、5月6日(木)7日(金)に休業します。
営業時間: 午前10時より午後5時まで(売り切れましたら営業終了致します)
アクセス: お車でお越しのお客様は、「タイムズ堺かん袋」の駐車場をご利用ください。
駐車券を店内にお持ちください。90分間の無料割引を致します。
カーナビゲーションの検索 郵便番号 「590-0963」
施設名 「タイムズ堺かん袋」
メニュー: くるみ餅シングル400円、くるみ餅ダブル800円
氷くるみ餅シングル400円、氷くるみ餅ダブル800円
出典)かん袋WEBサイトより



まとめ

”くるみ餅”、一見ずんだ餅のようなグリーンですが、もっと深い色合いのグリーンで、餡については、企業秘密なのだとか。
長い間、人気不動の味を一度、味わってみたいものです!

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