2020年12月14日の「グレーテルのかまど」は、「クリスマスを飾るチェコのペルニーク」。
チェコのクリスマスの楽しみといえば、「ペルニーク(perník)」を焼いて、色とりどりのアイシングで飾ること。
アイシングはもうアート!
家庭で楽しむ素朴なものから、繊細で細やかな技で仕上げるプロの作家もいるほどです。
そのデザインを見ると、食べるのがもったいないくらい。
ずっと飾っておきたいくらいです。
「ペルニーク」をこんな風に飾るのはなぜなのでしょうか?
グレーテルのかまど ペルニーク(チェコの伝統菓子)はどんなお菓子?
あったあった、昔買ったペルニークの写真。
食べるのもったいなかった。 pic.twitter.com/X81ULapu1D— *yuka* (@LaRespuestaEs42) December 14, 2020
「ペルニーク」は、東ボヘミア地方の中心地パルデュビツェの伝統菓子。
はちみつ、小麦、様々なハーブやシナモンやクローブなど、何種類ものスパイスを使って焼き上げ、色とりどりのアイシングで、絵を描いたクッキーです。
絵のデザインは千差万別!
まるで、アート作品のようで、繊細で細やかな技で仕上げる、プロの作家もいるほどなのです。
そのため、食べるだけでなく、クリスマスツリーの飾りとしても、ペルニークは楽しまれています。
ペルニークは、街の広場で開かれるクリスマスマーケットで、一番人気!
クリスマスには欠かせないお菓子なんだそうです。
去年プラハで見つけたペルニーク
チェコでは幼いイエス様がプレゼントを持ってくるので
サンタさんのは観光客向けだと思われます。教会で行われた
ご降誕飾りの展示会では
キリストの誕生シーンのペルニークもありました#チェコ #プラハ#クリスマス #ペルニーク#グレーテルのかまど pic.twitter.com/M21KX06WYP— モコ(アイモコ) (@mocom1975) December 14, 2020
本当に、食べてしまうのがもったいないほど繊細でかわいらしいデザインのクッキーが、店先にたくさんならんでいます。
どれも欲しい💕と思ってしまいますよね!
また、香辛料をたっぷり入れるので、部屋じゅうに、スパイスの良い香りが広がります。
飾りつけに使ったら、長いこと、良い香りの中に居られますね。きっと。
さっくりとした食感で、スパイスの奥深い味わいを楽しめるのだとか。
ツリーに飾りつけておくと、日ごとに水分を吸ってしっとりと軟らかくなって、
どんどんおいしくなるのだそうです。
どんなものか食べてみたいですね。
グレーテルのかまど ペルニーク(チェコの伝統菓子)の誕生は?
なんと、1300年初期の文献に記載されているのだとか。
当時は、高価な食べ物だったので、貴族や聖職者など、位の高い人しか食べることができないものでした。
当時、ペルニークは、木型に生地を押し込んで、型押しで模様を作っていました。
教会の儀式に使われた模様の型や、天使の型などが、今も残されています。
こうして、木型を使って模様入りのペルニークが作られていたのは、19世紀ごろまで。
大量生産をし始めるようになると、抜き型を使って生地をかたどり、焼いた後、 アイシングで絵や模様を描くようになったのです。
なるほどね~
木型で生地に模様をつけるよりも、アイシングで絵を描くほうが、手軽だから、どんな人でも楽しめるようになったということかしら。
グレーテルのかまど ペルニーク(チェコの伝統菓子)のレシピ!
クリスマスを盛り上げる楽しいペルニークを作りましょう!
★味わいのキメテは、スパイスたっぷり、歯ごたえさっくりです。
【事前準備】
■薄力粉、重曹、ココアパウダー、香辛料を合わせてふるっておきます
■オーブンを170℃に温めておきます
■粉砂糖をふるっておきます(クッキー、アイシング用両方)
クッキー生地作り
1.ボウルに、常温にもどしたショートニングに、はちみつを加えて、泡だて器で混ぜます。
2.そこに、半量の粉砂糖を加えます。
3.だいたいひとまとまりになったら、全卵を4回に分けていれます。
4.残りの粉砂糖を入れて、混ぜます。
5.別のボウルに、薄力粉をいれ、スパイスを入れていきます。
★ペルニークの基本のスパイス
・シナモン
・クローブ
・オールスパイス
・アニス
・フェンネル
昔は コショウも使っていたのだそうです。
コショウ味を、「ペプルニー」というのだそうですが、これが「ペプルニ・・・」「ペルニ・・・」「ペルニーク」になったのだとか。
6.5.のボウルに、重曹とココアパウダーを入れて混ぜます。
重曹は、生地を膨らませる膨張剤。
加熱すると、発生する炭酸ガスが、細かい気泡になって、生地をふっくら膨らませる役割を果たします!
7.材料を全て合わせて、粉気がなくなるまで、カードなどでよく混ぜます。
8.乾燥しないように、ビニールなどに包み、冷蔵庫で30分以上休ませます。
9.冷蔵庫からだして、打ち粉をして、綿棒で、厚さ4mmの正方形に、生地をのばしていきます。
10.型で抜きます。 ツリーに吊るのであれば、竹串で、糸を通すところに穴をあけます。
11.オーブンペーパーを敷いたプレートにのせて、170℃のオーブンで約15分焼きます。
アイシング
かまどの掟:硬軟 使い分け
アイシングを使用して、絵や文字を加えます。
アイシングは、硬めのものと、軟らかめのものと両方用意します。
縁取りや、文字には、硬いアイシングで描きます。
広い範囲を塗ったり、色を付ける場合は、やわらかいものを使用します。
1.粉砂糖に卵白を加えて泡立て、アイシングを作ります。
卵白の量は、かたさによって調節します。レモン汁を加えます。
2.使用する色の色粉を加えて、混ぜます。
材料
(6㎝のクッキー型 約20個分)
<クッキー生地>
ショートニング 25g (無塩バター)
はちみつ 50g
粉砂糖 125g (グラニュー糖)
全卵 2個 (M玉)
薄力粉 325g
ココアパウダー 8g
重曹 4g
フェンネルパウダー 0.5g
オールスパイス 0.5g
シナモンパウダー 0.5g
グローブパウダー 0.5g
アニスパウダー 1g<アイシング(硬め)>
粉砂糖 250g
卵白 40~50g
レモン汁 5ml
食用色粉 適量<アイシング(やわらかめ)>
粉砂糖 250g
卵白 120~150g
レモン汁 5ml
食用色粉 適量(出典)NHKグレーテルのかまど
~クリスマスを飾る チェコのペルニーク~より ペルニーク
レシピ監修 エコール 辻 東京 中濱 尚美 先生
グレーテルのかまど 「クリスマスを飾るチェコのペルニーク」を観て
「ペルニーク」は、見ているだけで幸せな、わくわくした気分になりますね!
アイシングを実際にしてみると、また違った楽しさを味わえるのかもしれません。
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