松任谷正隆の究極の”サバラン”は、「美味礼讃」を記したブリア=サヴァランから名前を取ったお菓子/グレーテルのかまど

2021年5月17日の「グレーテルのかまど」は、「松任谷正隆のサヴァラン」。
”サヴァラン”は、お酒のシロップが浸みた大人の世界を味わえるスイーツ。
これが私のイメージ。

音楽プロデューサーの松任谷正隆(まつとや まさたか)さんにとっての”究極なおしゃれな味のサヴァラン”は、フルーティーで、華やかで、大人っぽ過ぎず、違うところに旅させてくれる味、なんだとか。

子どもの頃に出会って以来、とりこになったという、”サヴァラン”は、たっぷりと洋酒のシロップがしみ込んだやわらかな生地は、「固体と液体の中間」で、「クリームとのバランスで味が変化する」のだそうです。



”サヴァラン”はどんなお菓子?発祥は?”ババ”と”サヴァラン”は違うの?/グレーテルのかまど

”サバラン”は、1844年に、フランスで流行していたババ(焼き菓子の一種)から、パティシエのジュリアン兄弟が作ったお菓子です。

ババ(焼き菓子)は、ブリオッシュに、ラム酒やキルシュヴァッサーをしみこませたもので、スタニスラフ・レクチンスキーという、元ポーランド王が住んだナンシーの宮廷が発祥と言われています。

このフランスに亡命した、元王様は、かなりの食通で、食いしん坊だったようなのですが、生地が硬くなったクグロフをいかに美味しく食べるかを考え、お酒をかけてやわらかくして食べることを思いついたのが、”サヴァラン”の前身の”ババ”の始まりなのだとか。

このお菓子を、気に入った元王様は、当時、愛読していた「千夜一夜物語 Mille et une Nuits 」の登場人物であるアリババ Ali Babaの名前から、このお菓子の名前をつけたと言います。

ところで、”ババ”と”サヴァラン”は、どう違うのでしょうか?

当初、”ババ”は、フルーツやお酒を生地に焼き込んでいました。
また、”サヴァラン”は、焼きあがった生地をお酒を効かせたシロップに漬けて、クリームやフルーツを飾り付けていたのだそうです。

今は、”ババ”も”サヴァラン”も、アルコールの効いたシロップ漬けの焼き菓子になっていますけど。フランスでは、小型の円筒形のものだけを、”ババ”と呼ぶのだと言います。

”サヴァラン”の名前は、とこから来たのでしょうか?
当時、グルメとして名高かった『ブリア・サラバン』から、銘々されたと言われています。



まとめ

一時期、”サヴァラン”は、ケーキのショーウィンドーから姿を消していました。
どこに行ってしまったのかと思っていましたが、ここ数年、また復活して味わうことができるようになりました。

嬉しい限りです❣

生地からあふれ出るアルコールの効いた甘いシロップが病みつきになりますよね!



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