クリームソーダはメロン?レモン?/グレーテルのかまど

2021年8月9日の「グレーテルのかまど」は、「森茉莉のクリームソーダ」。

森鴎外を父に持つ、小説家であり、エッセイストの森茉莉(もり まり)の思い出の味は、レモン味のクリームソーダ。
クリームソーダといえば、メロン味しか思い浮かばない私とは違って、レモンソーダとは、しゃれています。

森茉莉のレモンソーダとは、どんなものなのでしょうか?



クリームソーダの発祥は?/グレーテルのかまど

クリームソーダは、 明治35年(1902年)に、東京・銀座の「資生堂パーラー」の前身である、「資生堂ソーダファウンテン」が発祥と言われています。

「資生堂ソーダファウンテン」は、資生堂の創業者である福原有信が、欧米視察を参考に、資生堂薬局内に、飲み物を提供する場をとして生まれました。

そこでは、当時はめずらしく、庶民にとっては贅沢品である、ソーダ水やアイスクリームを使った飲み物、”クリームソーダ”が提供されたのです。

かの森鴎外(もり おうがい)も、外食を嫌っていながら、この”クリームソーダ”を気に入っていたらしく、家族とともに、楽しんでいたといいます。



クリームソーダとメロンソーダの違いとは?/グレーテルのかまど

”クリームソーダ”といえば、鮮やかなグリーンが長身のガラスの器に映え、白っぽいアイスクリームと、赤いサクランボがトッピングされている爽やかなイメージの飲み物です。

海外では、”メロンソーダ”ではなく、ルートビアやコーラ、レモンやパイナップルのソーダもあります。

なぜ、日本では”クリームソーダ”として、最初にグリーンの炭酸水にアイスクリームを乗せて提供したことから、”メロンソーダ”が主流になったといわれていますが。。。

「資生堂ソーダファウンテン」が、あのグリーンの色を選択したのは、大正解だと私は思います。

レトロで、色鮮やかなグリーンが、着色料によるものであることが分かり切っていても、たまらなく飲みたくなることがある、”クリームソーダ”は、私にとってそんな飲み物です。



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