「シムネルケーキ」は、イギリスやアイルランドでイースターや母の日に食べるケーキ!/グレーテルのかまど

2021年3月29日の「グレーテルのかまど」は、「英国 春を告げるシムネルケーキ」。

「シムネルケーキ」は、イギリスや、アイルランドで母の日に食べられるケーキ。

”母の日”と言えば、日本では、5月の第2週の日曜日!ですが、英国の母の日”Mothering Sunday”は、イースター・サンデー(3月21日から4月24日の間)の2週間前の日曜日。

厳密に言うと、「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」が、正確な母の日なのだとか。

「シムネルケーキ」には、ちょっと変わった装飾がされています。
中世から食べられてきたこのケーキに、英国の人たちのどんな想いが込められているのでしょうか?



「シムネルケーキ」はどんなケーキ?/グレーテルのかまど

「シムネルケーキ」(Simnel cake)とは、どんなケーキなのでしょう?

「シムネル」は、ラテン語の「simila(質の良い小麦粉)」からきていると言います。

このケーキは、ラム酒の効いたドライフルーツケーキの上部をマジパン(アーモンド粉末と砂糖を混ぜ合わせたお菓子)で覆い、その上に、11個のマジパンボールを乗せています。

これは、イースターのシンボルである卵を模したもので、キリストの12人の使徒のうち、裏切り者のユダをのぞいた11人を意味しています。

そして、春をイメージした、花やひよこが装飾されているかわいいケーキです。

「シムネルケーキ」は、イギリスやアイルランドで、レント(四旬節)といわれる、イースターまでの40日間に食べられるケーキです。

もともと、イースターの時期に、奉公人が奉公先から親元に帰宅が許されて戻る時に、「シムネルケーキ」(フルーツケーキ)を持ち帰っていたのだそうです。

そして、この時期に、久しぶりに親孝行ができることから、「母の日」”Mothering Sunday”ができ、「シムネルケーキ」が食べられるようになったと言われています。

ドライフルーツのケーキ、と言えば、英国!のイメージですよね。

クリスマス時期にもドライフルーツケーキ、そして、春を迎えるイースターにもドライフルーツケーキ。
神聖なるキリストの祭典には、英国では、ドライフルーツケーキは欠かせないものなんですね。



まとめ

英国における、大切な年中行事に供されるケーキ。
クリスマスケーキは知っていましたが、「シムネルケーキ」は知りませんでした。
中世から続く、春を迎える感謝のケーキ。
どんな味がするんでしょうね?


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